「実践!管理者心得」第72回目
品質管理の標語と格言
今回は日本の品質標語と格言で特におなじみのものをご紹介します。
「100の勘より正しいデータ」
これはこのコラムでも何回も指摘している通りです。「データ無き者、発言権なし」と同じ意味ですね。
「勘よりデータ、コツより標準」
官能検査など標準化が難しいのですが、そこを標準化しないといつまでも職人芸に頼る事になってしまいます。そしてこの職人が辞めたらそれでお終いです。
「品質のもたらす信用、増す需要」
最近は日系企業もコストと品質を極限まで追求しています。コストと品質管理のためシックス・シグマを導入している企業も増えてきています。品質とコストが自社の需要を増すことは間違いありません。
「見たか見本を、聞いたか指示を、頭に浮かべよ、品質向上」
見本は埃をかぶっている、作業標準書は改訂もされず、作業員が見にくい所においてある、聞いた指示も覚えていない、、、これでは困りますね。
「管理図は工程異常の警報機」
管理図を間違って書き込んでいることがありますし、担当者が管理図の見方を知らないことすらあります。警報機だと思って注意して管理すべきですね。
「管理図は書くためでなく使うため」
まさにその通り!
「標準を無視して招く原価高」
これは良くある話しですね。勝手にやり方を変えて不良を大量に出してしまった、、、コストダウンの掛け声も空しく聞こえてしまいます。
「品質ばらつき、会社はぐらつき」
度重なるクレームのためオーダーを減らされてしまう、、、品質次第で本当に会社がぐらついてしまいます。
「信頼を不良一つで失うな」
僅か一つのクレームでも重欠点の場合、ことは重大です。長年築いた信用を一発で失う事すらあるのです。
次に品質管理の格言をご紹介しましょう。
「現場の迷信をなくすことが品質管理」
現場でおかしな作業を注意すると「前からこうやっています」「こうやることになっています」との返事。誰がいつ指示したのか個人名と日時を質すと「分かりませんが、こうやる事になっています」と本人も周りも誰も知らない事が良くあります。まさに幽霊に指示された事を守っているのです。これらの迷信を絶つことが品質管理につながります。
「処置しなければ不良は減らない」
当たり前ですが、これが意外と出来ていないのです。お互いに非難の対策会議、責任の擦り合い、さらには「どうせ解決しないのだから」との投げやりな対策、製造とQCの馴れ合い、対策書をきれいに書くための対策、現場での揉み消し、フォロー無き対策の実施などにより、対策の自然消滅となり、何の処置もしていないのに終わったと安心してしまうのです。そして忘れた頃に再発して、再び同じ事を繰り返すことになります。製造業に携わる人々は全員、この当たり前の格言「処置しなければ不良は減らない」をもう一度、真剣に見直す必要があると思います。
著者:UVC管理者セミナー講師 立川 剛
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